銀さんとヅラで思いついたのでひとつ。
時間軸は紅桜篇の後で。
…お願いだから原稿の話を妄想してくれ。
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【ポーカーフェイス】
「あいつの考えてることなんか分かるわけねーだろ。それに、人の話をおとなしく聞く奴かよ」
「だからといって、このまま黙って見過ごすわけにはいかんだろーが」
「誰が何もしねーっつったよ」
人の家にずかずかと上がり込んだかと思ったら。その髪も存在もウザい幼馴染みは、これまたウザい説教をはじめやがった。
「まったく…」
わざとらしい溜め息。腹が立つし、今すぐ追い出したくて堪らないが、それを実行するまでには至らない。いつもと変わらないやりとりの中に、何かを伝えようとしてる雰囲気がバレバレだ。無駄に付き合いが長いだけあって、本当ウザいことこの上ない。
「片や『世界をぶっ壊す』などと法螺を吹いて、その本心は見えない。片やフラフラ生きてるようで、その揺らぎない心は見せない。どうだ、時には素直に言っておくものだぞ」
片眉を釣り上げて、真面目くさった顔で座る目の前の男を胡散気に見遣る。
何を言わせたいのだ。
俺からどんな言葉を引き出せば納得するんだ。
あの馬鹿に関しては自分でも持て余しているというのに。
だが、誤魔化せる相手ではないとこを俺自身がよく知っている。
面倒くせぇな。
溜め息まじりに口を開く。
「この世界は…うまくいかねぇことばっかりさ。金はねーし、仕事も来ねーし、糖分だって足らねー」
「そうだな。ままならぬことばかりだ」
「足りねーからほしがって、足掻いて…ちょうどいいんだ」
脳裏に浮かぶ、飢えた目をしたアイツの姿。
「だけど、ぶった斬る未来は要らねーよ」
今の俺に言えるのはこれだけだ。
「そうか」
邪魔したな、と立ち上がるその顔には笑みが浮かぶ。
とりあえず及第点のこたえを出せたらしい。
これで満足か。さっさと帰れ。
「それだけ言えれば安心だな。おまえの様子がおかしい、とリーダーが心配して俺のところへ相談に来たぞ。大方この間の件だとは思っていたが、予想通りか。貴様のポーカーフェイスは周りに心配を掛けることをいい加減学習しろ、銀時」
すっきりしたとばかりに去って行く足音。
待て。今の…聞き捨てならない一言がなかったか。
そんなの知るかよ。
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ヅラといえば、今週号。
「どこへいきたいんだ?おまえは」と思いました。
きっと銀さんも同じツッコミ入れるよ!
市原エヅラ子。
女装スキルが上がってるのは、気のせいじゃない…な。