ジャンプ。
バラガキ篇の締めは今週なんだ…
そういや余韻なかったね。
白夜叉発言で全部ふっ飛んでました。
先週書いた駄文がすでに辻褄合ってない。
ヅラじゃなくて高杉が出ちゃったよ。
いや、いいんだけど!
…というわけで。
銀さんと高杉で仕切り直しの小話です。勢いだけの産物です。
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【味方】
白々と夜が明けた。
重い足取りで我が家を目指しながら、大きなため息を零す。
「あーもう!なんで助けてやった俺が捕まんなきゃいけねーんだよ!!」
真選組と見廻組。警察同士の面倒くさい争いに巻き込まれ。
成り行きで白夜叉の名を出して。
そしたら何故かお縄について。
鉄とかいうガキがいなかったら、今も無意味な取調べが続いていただろう。
どうにか釈放されたものの、鬱憤は晴れない。
「無実の罪を着せやがって…チンピラ警察め」
元攘夷志士というだけで逮捕できるのならば、善良市民を気取った世の中のどれほどの人間が当てはまるのか。
戦場から戻って穏やかな暮らしを送る者は少なくない。
「俺を構ってる暇があるなら、現役攘夷志士の指名手配犯でも捕まえに行けっての!ヅラとか高杉とか…」
「白夜叉から引き出せると思ったンだろ」
不意に。
「俺のことも」
聞き覚えのありすぎる声が耳に届く。
しばらく姿を見かけなかったが、どうしてこうも神出鬼没なのか。
「高杉」
いつかと同じく後ろを取られていた。
油断していたわけではない。
馴染みの気配に警戒の必要がないと無意識に思った結果だ。
我ながら甘い。
「相変わらずだな、銀時ィ。俺が斬るとは思わなかったのか?」
だが、それは相手も同じ。
こいつは今、ここで刀を抜く気はない。
「なんでおまえが此処にいる」
「幕府の狗同士が潰し合いをしてると聞いてなァ」
クツクツと喉の奥で笑いながら、実に楽しそうに告げる。
「そんなつまらねぇ小競り合いをわざわざ見物しに来たってか?」
「余興にしちゃ上出来だったがな」
まさか白夜叉が自ら出てくるとは思うめぇよ。
「これでてめぇもめでたく真選組の敵だ」
睦言のように耳元で囁かれ、腰にまわされた腕がやさしく手首の傷を辿っていく。
擦れて血が滲むのは、手錠を掛けられた際に抵抗したためだ。
「敵も何も…俺は誰の味方でもねーよ」
わかってんだろーが。
己の手を重ねて、宥めるように撫でる。
「そうかい。まぁ味方にならずとも、てめぇはいずれ俺と手を組むことになるさ」
「?どーいう意味だよ…」
するりと腕を解かれ振り返るが、応えはなく。
一瞬だけ交わった強すぎる視線は、「待ってる」と語っていたようで。
気のせいだ、と言い聞かせた。
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高杉が地球に帰ってきました。
佐々木とも繋がりがあるみたいで…
三天の怪物。
厄介な奴があと2人いるの?
幕府側にも壊したい奴がいても不思議はないと思ってます。
銀魂世界の平和は天人との危うい均衡の上に成り立っているわけだし。
ここで真選組に「銀さん=白夜叉」と認識させたのも
きっと何かの伏線なんだろうなぁ。
最終決戦フラグ的な何か。