今週は1日おきで帰宅が0時前コースになってしまい、
いつも以上に何も進まない…
普段から平日は2日に1時間作業できれば上出来なのですが。
なので、本日も小話でお茶を濁しておきます。(ちょっと消化不良)
↓ボタンをクリックしてどうぞ。
【行きつく果ては】
夕空を染め上げる、あか。
足元にひろがる血溜まりとは似つかぬ、生者の色が地へも染み込んでいく。
鼻をつく不快な異臭を振り払い、むせぶ思いとともに深く静かに息を吐き出した。
見上げる先は、遮るもののないあかの虚空。きれいな茜色。
生きてる
宙(そら)へと旅立った友は今頃どうしてるだろうか。
瞬きはじめた宵の明星に安否を問う。
「後悔してんのか?」
隣で黙ったまま頭上を仰いでいた男も同じ顔を思い出したらしい。
返り血を浴びた黒の洋装、その全身にもあかが映り込んでいた。
「いんや。あんだけ頭カラなら何処だってやっていけんだろ」
「よかったのか、と訊いてんだ」
一緒に行かなくて。
口元に笑みを浮かべて面白そうに問うてくる。
答えなどわかりきってる。ただの確認だ。
「否定したら?」
「行かせるか」
「即答かよ…」
苦笑が漏れる。
「フラフラ定まってないように見えて、地に足つけてねーと駄目な奴だかんな。おまえは」
さらり、と。確信を持った言葉に、思わず目を見開く。
手に取るようにどこまで見透かされてるんだか。
「そうさ」
悲しみと嘆きに溢れ、微かな希望に縋るだけの明日しかなくても。
馬鹿みたいに笑える幸せな毎日を知っているから。
「こう見えても俺は地球(ここ)が好きなんだよ」
------------------------------------------------------------------------------------
日記用のネタだと仕上がるの早いのにね。謎。