ジャンプ。
「あほう」の書き取りと明日ハンバーグ?が気になってしょうがない。
きっと暗黒物質じゃないハンバーグだから、マジで?に繋がるんだよ。
銀さんと神楽のどこまで関わっていいのやら感も気になる。
感想書くより早そうだなぁ、とここで小話をひとつ。
…全然早くなかったけれど。
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【泣きたいくらいに強いひと】
万事屋への夜道を神楽と二人で歩く。
「いいアルか?銀ちゃん」
背後の道場を何度も振り返りながら、神楽が遠慮がちに訊いてくる。
「新八…アネゴも悲しそうだったヨ」
「あの場に残ってても俺たちには何も言えねーし、何も出来ねーだろ」
「でも…」
新八とお妙が兄と慕う半分ロボッ子は、しばらく目覚めそうになかった。
何年も生死不明だった知己との喜びの再会から一転、実は機械に生かされている身体と知ったショックは大きいに違いない。
「知らなかったヨ。二人にそんな大事な人がいたなんて」
「誰だって、明かしてない過去のひとつやふたつあるだろうよ」
お前も親父や兄貴のこと黙ってたじゃねーか。
「それは…きかれなかっただけネ!わざわざ自分から話す必要もないアル」
「だろ。それだけさ」
納得いかないと、あからさまにふくれてみせる。
「銀ちゃんにもあーいう先生がいたアルか?」
「あ?」
「ヅラが前に言ってたヨ。同じところで学んだって」
新八の道場みたく剣術をやって、勉強も習ったんでしょ?
「銀ちゃんはきいてもいっつも何も答えてくれないアル」
「…………」
日頃の小さな不満をここぞとばかりにぶつけてくる。
はぐらかすのは、“答えない”ではなく“答えられない”から。
何となく気が引けて話せないから。…などと言ったところで身勝手な言い訳だと怒るだろう。
重苦しい沈黙が続く。
「…ごめん、銀ちゃん。言いたくないなら言わなくてい」
「先生は」
「!」
ようやく発することができた声は、独り言のように小さかった。
「オビワンの話じゃねーけど、どうしようもなく泣きてぇ時ほど笑う人だよ」
かないやしねぇ。
「そう…アルか」
着物にしがみついてきた橙色の頭を撫でてやると、抱きつく力がますます強くなる。
「神楽ちゃーん。離してくれねーと銀さん歩けないよ」
「ロボッ子、早く目ぇ覚ますといいアルな。ビームサーベ流はやめた方がいいアルけど」
「そうだな」
二人並んで歩く帰り道。